予報がはずれ、朝から冷たい雨が降っています。
いま午前10時。
こんな時間から、パソコンに向かえることなんて久しぶりです。
異常に寒い。
ことしもなんだか大変な年に
なりそうな予感が・・・
今日は、僕の田舎暮らしのスタンスについて。
うちのコンセプトは、
のんびりゆっくり、ゆったりとした田舎暮らしです。
内子に来る移住者の多くは、自給自足・農的生活なんて、
夢と憧れを持っているみたいです。
でも、現在の田舎暮らしと、昔ながらの生活とは違うのでは。
雑誌やテレビに出てくるような生活、
憧れはしますが、はたしていまの日本でそれが可能なのか。
ここで暮らしていくわけですから、地域に溶け込み、
まわりとのお付き合いを欠かさず、普通に暮らしたい、そう思います。
人里離れた山奥に一人で暮らすなら別ですが、
なんらかのかたちで、社会のシステムに合わせていくのは当然のことかなと。
わかりにくいので、具体例をひとつ。
よく、薪の生活にこだわる人がいます。
もちろん僕も最初は憧れましたが、
結局うちのお湯は電気ですし、キッチンはLPガス、トイレは水洗、
暖房は灯油ストーブと、寝室はオイルヒーターになりました。
燃料代を節約するという意味でなら、薪もありかなと思いますが、
そこに暮らし方がどうのこうのといわれると、ちょっと待てよと、
曲がったへそがうづき出します。
現実に移住者の中で、まき一本自給できてる人なんているのでしょうか。
まず薪を自給するには持山が必要です。
まずお金で山を買いますか・・・
手入れができない山林があるのだから、切らせてもらえばと言うひともいますが、
木を切り出す、山仕事なんて素人が簡単にできることではありません。
チェーンソーの刃さえまともに研げない。
プロの研いだチェーンソーは、まるでバターを切るように、
木にくい込んでゆきます。驚きました。
こっちは知識も技術もない。
車の横付けできる楽な木を切りたい。
相手はどうせなら、切って運び出すのが大変なところを切ってもらいたい。
トラブルになります。
それだって考えれば、労働を提供して現物をもらうことですから、
本来の意味で自給ではないですよね。
地域のなかで助けられながら、その中で暮らしてゆくというのなら、
ぜんぜんオッケーなことで、僕もそうしていますが、
廃材ばっかり必死に探して、もらってきて燃やして、
さあ自給自足だといわれてもなあー
歩いて10分か15分でもバアーと車で来て、昔ながらの生活。
連絡はメールで、ブログもやって、携帯は使わないと胸をはる。
御託を並べずに、いま現在の、普通の田舎暮らしでいいじゃないですか。
自分だけが意識が高いと思いたいのだろうけど、
みんなそんなことは解っていて、
なんとか折り合いをつけながら生きているのだから。
映画の一本も見たいし本も読みたい。
年に一回ぐらいは小さな温泉宿ぐらいは泊まりたい。
BMWに載ってレストランで食事したいなんてまったく欲しなくなりましたが、
肩意地張らずに普通に、普通の暮らしができれば良しだなと。
そう思っています・・・