大型の台風が近づいています。
さすがに今日は畑仕事はお休み、
この強風の中、畑にいたら笑われますよね。
久々にのんびり、部屋を片付けたりしてたら、
ふと目にとまった本をパラパラと。
面白い部分をみつけました。
「 日本有機農業研究会 編集・発行
有機農業の技術 」
かなり以前に買った本ですが、
当時はなかなか理解できなかったことが、
今なら、なるほどと
すーっと、頭に入ってきます。
この本の、Ⅱ 土壌微生物と作物
P54に、福岡さんのことが書いてあったのですが、
この自然農法のやりかたで、養分収支からみて作物ができるのか。
76年発行 「自然農法」 に書いてあるそうですが、
一番苦労する転換の時期、初期の段階では、
石灰窒素や除草剤のDCPAなどを使ったそうです。
かなりの年月、試行錯誤の末、
あの農法が出来るようになったのでしょう。
ずーっと疑問に思っていたのですが、
自然農法の理屈は理解でき、納得もしているのですが、
時間のスパンが違うのではないか。
不耕起・草生・無肥料、
奇跡的によっぽど肥えた土地を手に入れられないかぎり、
2年や3年で作物がまともに作れる土になるのか。
周りをみわたし、自然農法で生活している人を知らない。
たぶん10年、20年の時間が必要ではないか、
そう感じています。
では、それまでどうやって生活していくのか。
新規就農で自然栽培、ある意味未完成の、貧弱な野菜を高い値段で、
ありがたそうに理屈をつけ売っていいものか。
で、売れない。収入が無い。
それでも生活できる人しか耐えられないですよ。
だから、金持ちの道楽だと思うのです・・・