お彼岸の20日、願者堂のお念仏がありました。
やっと梅も咲き、
まだ肌寒いですが、
春らしい景色になりました。
今回は
修復に出していた
小さいほうの仏様も
お帰りになりました。
馬頭観音様です。
顔が三つに手が8本、
それぞれに道具を持った
農業の神様だそうです。
和尚さんに来ていただき、
魂入れ、
開眼法要していただきました。
これで二体が揃い、
すべて完了です。
話によると、お堂の中に
こういう鳥居があるのは
珍しいそうです。
道路から外れたこんな所に、
立派な大きなお堂があるのが不思議だったのですが、
昔はこのお堂の前の道が大街道、
山越えの交通の要所だったそうです。
小さいながらもお店もあったそうです。
今は草刈のときにしか通らない道共々、
重要な街道筋だったのでしょうか。
人間が歩くサイズの道から、車が普及して、
新しく付けられた道路が生活の中心となり、
風景も暮らし方も激変したのでしょう。
たかだか100年も過ぎていないだけなのに、
とんでもなく昔のような気がします。
誰かが言っていましたが、
身の回りのもので、100年前にあった物が残っているか。
そう考えると、
100年後に今と同じように、
残る物なんてあるのかと・・・
PR